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目次
歯科医院の施設基準とは?
施設基準とは
歯科医院のホームページを運営していると、「施設基準をホームページに掲載してください」と案内されることがあります。
しかし、施設基準という言葉を初めて聞いた方にとっては、「医院の設備について書けばよいのか」「どの内容を掲載すればよいのか」など、分かりにくい部分も多いのではないでしょうか。
施設基準は、歯科医院が保険診療を行い、特定の診療報酬や加算を算定するうえで重要な基準です。まずは、施設基準がどのようなものなのかを確認していきましょう。
厚生労働省では、施設基準を「保険医療機関が診療報酬を算定するために満たすべき基準」として定めており、施設基準ごとに必要な人員配置や設備、研修、届出方法などが通知されています。
詳しくは、保険医療機関及び保険医療養担当規則(e-Gov法令検索)をご確認ください。
なぜ届出が必要なのか
施設基準とは、保険医療機関が特定の診療報酬や加算を算定するために満たさなければならない、人員配置・設備・診療体制などの基準です。
「施設」という言葉が使われていますが、建物や医療機器だけを指しているわけではありません。
施設基準には、主に次のような条件が含まれます。
・必要な資格や経験を持つ歯科医師・歯科衛生士が配置されている
・診療に必要な設備や医療機器を備えている
・医療安全や院内感染防止のための体制を整えている
・緊急時に対応できる医療機関との連携体制がある
・定められた研修を受講している
・患者さんに必要な情報を院内やホームページで案内している
例えば、AEDや酸素などの緊急時に必要な設備を備えているだけで、該当する加算を算定できるとは限りません。
必要な研修の受講、緊急時の連携体制、院内掲示など、施設基準ごとに定められた条件を満たしたうえで、管轄する地方厚生局へ届出を行う必要があります。
つまり、施設基準とは、歯科医院が「この診療や加算に必要な設備・人員・体制を整えています」と示すための基準と考えると分かりやすいでしょう。
歯科医院に関係する施設基準には、歯科外来診療の医療安全対策や院内感染防止、医療DX、訪問歯科診療、CAD/CAM、マイクロスコープを使用する治療など、さまざまなものがあります。
ただし、すべての歯科医院が同じ施設基準を届け出ているわけではありません。診療内容、設備、人員体制などによって、届出している施設基準は医院ごとに異なります。
保険診療との関係
施設基準は、歯科医院が保険診療の診療報酬を算定するための条件の一つです。
保険診療では、診療内容ごとに点数が定められています。その中には、すべての保険医療機関が共通して算定できるものだけでなく、一定の施設基準を満たした歯科医院だけが算定できるものがあります。
例えば、特定の医療機器を使用した治療や、医療安全・感染対策の体制を評価する加算などは、定められた施設基準を満たし、届出を行っていることが算定の条件となります。
施設基準を満たすためには、設備の導入やスタッフの配置、研修の受講などが必要になるため、歯科医院側には一定の負担があります。
一方で、必要な医療体制を整えている歯科医院を診療報酬上で評価することで、医療の安全性や質を確保する役割があります。
患者さんにとっても、施設基準に関する情報は、その歯科医院がどのような設備や診療体制を整えているのかを知るための判断材料になります。
ただし、施設基準を届け出ていることだけで、治療技術や治療結果が保証されるわけではありません。
ホームページに掲載する際は、「施設基準を取得しているから必ず安全」「他院より優れた治療を受けられる」などの誤解を招く表現は避け、届出している事実や医院の体制を正確に伝えることが重要です。
歯科医院の施設基準はホームページへの掲載が義務?
令和6年度の診療報酬改定により、保険医療機関が院内に掲示している施設基準などの掲示事項について、原則としてホームページにも掲載することが求められるようになりました。
保険医療機関及び保険医療養担当規則では、保険医療機関は厚生労働大臣が定める事項を院内の見やすい場所に掲示し、原則として同じ内容をウェブサイトにも掲載しなければならないと定められています。
歯科医院のホームページを持っている場合は、自院が届け出ている施設基準や、各基準で掲示が求められている内容を確認し、必要な情報を掲載することが大切です。
ただし、届出している施設基準をすべて一覧にして掲載すればよいとは限りません。
施設基準ごとに、院内掲示やホームページ掲載が要件として定められている内容が異なるため、最新の告示・通知や届出様式を確認する必要があります。
ホームページ掲載が必要になった背景
施設基準などの掲示事項は、以前から歯科医院内の見やすい場所へ掲示することが求められていました。しかし、院内掲示だけでは、患者さんが実際に歯科医院を受診するまで内容を確認できません。
現在は、患者さんが受診する歯科医院を選ぶ際に、ホームページやGoogleマップなどを使って情報を調べることが一般的になっています。
そのため、受診前の段階でも医院の診療体制や費用、医療DXへの対応などを確認できるように、ホームページでの情報公開が求められるようになりました。
施設基準や掲示事項をホームページへ掲載することには、次のような目的があると考えられます。
・患者さんが受診前に医院の体制を確認できるようにする
・医療機関が提供する情報の透明性を高める
・患者さんによる医療機関選びを支援する
・院内掲示だけでは確認できない人にも情報を届ける
・医療DXの推進に合わせて情報提供を充実させる
ホームページへの掲載は、単に制度上の要件を満たすためだけのものではありません。患者さんが安心して受診先を選べるように、医院の診療体制を分かりやすく伝える役割もあります。
そのため、施設基準の正式名称を並べるだけでなく、患者さんが理解しやすい説明を添えることが重要です。
院内掲示との違い
院内掲示とホームページ掲載は、情報を掲載する場所と、患者さんが確認できるタイミングが異なります。
院内掲示は、歯科医院を訪れた患者さんが確認するものです。受付や待合室など、患者さんの目に入りやすい場所に掲示しなければなりません。
ファイルにまとめて受付に置く場合でも、患者さんが自由に確認できる状態にする必要があります。
一方、ホームページへの掲載は、患者さんが来院する前に確認できるようにするものです。スマートフォンやパソコンからいつでも閲覧できるため、受診する歯科医院を比較・検討するときにも役立ちます。
院内に掲示しているからといって、ホームページへの掲載を省略できるわけではありません。ホームページを管理している歯科医院では、原則として両方への掲載が必要です。
反対に、ホームページに掲載しているからといって、院内掲示を省略できるわけでもありません。
基本的には、
・院内の見やすい場所への掲示
・ホームページなどのウェブサイトへの掲載
の両方に対応すると考えておきましょう。
また、院内掲示とホームページで内容が異ならないように注意が必要です。例えば、院内掲示は更新したものの、ホームページには以前の施設基準や古い説明が残っていると、患者さんに誤った情報を伝えてしまいます。
届出内容を変更したときや診療報酬改定が行われたときは、院内掲示とホームページを同時に見直す運用を決めておくと安心です。
経過措置と現在のルール
令和6年度診療報酬改定で導入されたホームページ掲載については、対応期間を確保するため、令和7年5月31日まで経過措置が設けられていました。この経過措置はすでに終了しています。
そのため、自ら管理するホームページなどを持つ歯科医院では、対象となる施設基準や掲示事項をホームページに掲載することが原則となっています。
一方で、厚生労働省の通知では、自ら管理するホームページなどを持っていない保険医療機関については、ウェブサイト掲載の対象外となる場合があることも示されています。
ただし、ここでいう「ホームページなどを持っていない場合」の具体的な判断については、施設基準や通知の内容によって確認が必要です。
例えば、医院独自のホームページはないものの、医療機関検索サイトや予約サイトに医院ページがある場合など、どこまでが「自ら管理するホームページ等」に該当するか判断に迷うケースもあります。
不明な場合は、管轄する地方厚生局や、施設基準の届出を支援している専門家へ確認することをおすすめします。
また、令和8年度診療報酬改定では、施設基準や届出様式等の見直しが行われています。ホームページ掲載事項に変更があるかどうかは、自院が届け出ている施設基準ごとに最新の通知をご確認ください。
令和6年度に作成した掲載ページをそのまま使用するのではなく、自院が届け出ている施設基準や掲載内容に変更がないか、最新の告示・通知・届出様式を確認し、必要に応じてホームページも更新することが大切です。
参考資料
・厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」
・九州厚生局「令和8年度診療報酬改定について」
ホームページに掲載が必要な施設基準一覧
ホームページへの掲載に対応する際、「歯科医院が届け出ている施設基準を、すべて掲載しなければならないのか」と疑問に感じる方もいるでしょう。
施設基準には多くの種類がありますが、そのすべてについて同じ内容をホームページへ掲載するわけではありません。
ホームページへの掲載が必要となるのは、主に次のようなものです。
・保険医療機関及び保険医療養担当規則で掲示が求められている事項
・各施設基準の要件として院内掲示とウェブサイト掲載が定められている事項
・選定療養や保険外負担など、患者さんへの事前説明が必要な事項
・医療DXや医療安全など、医院の診療体制に関する事項
・診療報酬改定によって新たに掲載が求められた事項
掲載すべき内容は、自院が届け出ている施設基準や実施している診療によって異なります。
そのため、他の歯科医院の掲載ページをそのままコピーするのではなく、まずは自院の届出状況を確認する必要があります。
掲載対象となる施設基準
歯科医院に関係する施設基準や掲示事項には、さまざまな種類があります。
例えば、次のような項目がホームページに掲載されているケースがあります。
・歯科初診料に関する施設基準
・歯科外来診療医療安全対策に関する事項
・歯科外来診療感染対策に関する事項
・医療DX推進体制整備加算に関する事項
・医療情報取得加算に関する事項
・明細書の発行体制に関する事項
・一般名処方に関する事項
・後発医薬品の使用に関する事項
・長期収載品の選定療養に関する事項
・在宅歯科医療や訪問歯科診療に関する施設基準
・CAD/CAMや光学印象など、特定の歯科治療に関する施設基準
・保険外負担や予約診療に関する事項
ただし、上記のすべてを、すべての歯科医院が掲載するわけではありません。
医院が届け出ていない施設基準や、実際には行っていない診療体制を掲載すると、患者さんに誤解を与える可能性があります。
また、「外安全」「外感染」「歯初診」などの略称だけでは、患者さんには内容が伝わりにくいことがあります。
ホームページでは、必要に応じて正式名称を記載し、その下に患者さん向けの分かりやすい説明を加えるとよいでしょう。
例えば、医療DXに関する掲示では、オンライン資格確認等システムを活用して診療情報を取得し、診療に利用していることや、マイナ保険証の利用を促進していることなどが掲示事項として示されています。
掲載内容は、施設基準ごとの最新の要件を確認して作成することが大切です。
診療報酬改定によって施設基準の名称や要件が変更されることもあるため、過去に作成されたテンプレートや他院の文章だけを参考に判断しないようにしましょう。
自院が届出している施設基準の確認方法

自院がどの施設基準を届け出ているか分からない場合は、まず院内に保管している届出書類を確認します。
施設基準の届出を行った際の控え、届出様式、受理に関する記録などが残っていないか確認しましょう。
院内の書類だけでは分からない場合は、各地方厚生局が公開している「施設基準の届出受理状況」から確認できます。
地方厚生局のホームページでは、都道府県ごとに、施設基準の届出が受理されている医療機関の一覧が公開されています。
一般的な確認手順は次のとおりです。
・自院の所在地を管轄する地方厚生局のホームページを開く
・「施設基準の届出受理状況」または「届出受理医療機関名簿」を探す
・医科・歯科・薬局の中から「歯科」を選ぶ
・自院が所在する都道府県のファイルを開く
・医療機関名や医療機関コードで自院を検索する
・受理番号や施設基準の略称を確認する
地方厚生局によって、PDF、Excel、ZIPファイルなど、公開形式が異なることがあります。
例えば関東信越厚生局では、都県ごとに医科・歯科・薬局の届出受理医療機関名簿を公開しています。
沖縄県内の歯科医院は、九州厚生局沖縄事務所が公開している「施設基準の受理状況」から、自院が届け出ている施設基準を確認できます。
届出受理医療機関名簿や関連資料も公開されているため、最新の届出状況を確認したい場合は参考にするとよいでしょう。
一覧には施設基準の正式名称ではなく、受理番号や略称が記載されている場合があります。
略称だけでは内容が分かりにくいため、地方厚生局が公開している届出一覧や施設基準の通知と照らし合わせて確認しましょう。
なお、地方厚生局の一覧に掲載されるまでには、届出から一定の時間がかかる可能性があります。
直近で新しい届出を行った場合や、届出内容を変更した場合は、院内の控えと地方厚生局の公開情報の両方を確認することをおすすめします。
施設基準の届出状況を確認できたら、次に、それぞれの施設基準で求められている院内掲示・ホームページ掲載の内容を確認します。
施設基準名を一覧として掲載するだけでなく、
・どのような体制を整えているのか
・患者さんへ何を案内する必要があるのか
・費用や診療方法について説明が必要か
・ホームページに掲載する文言が指定されているか
まで確認したうえで、掲載ページを作成しましょう。
歯科医院の施設基準をホームページへ掲載する方法
掲載の流れ
施設基準をホームページへ掲載する際は、まず自院が届け出ている施設基準を確認し、掲載が必要な内容を整理したうえでホームページへ反映することが大切です。
また、一度掲載して終わりではなく、診療報酬改定や届出内容の変更にあわせて定期的に見直し・更新する必要があります。
掲載までの流れは、以下のとおりです。

掲載場所
施設基準は、患者さんが見つけやすい場所へ掲載することが大切です。
「ホームページのどこに掲載しなければならない」という細かな指定はありませんが、患者さんが容易に確認できる場所へ掲載することが求められています。
例えば、次のような場所に掲載している歯科医院が多く見られます。
・「施設基準について」という専用ページを作成する
・フッターメニューへ「施設基準」のリンクを設置する
・「医院案内」や「当院について」のページ内へ掲載する
・「初めての方へ」のページ内で案内する
特におすすめなのは、「施設基準について」という専用ページを作成する方法です。
専用ページを設けることで、施設基準だけでなく、医療DXや明細書発行体制、一般名処方などの掲示事項も一つのページにまとめて管理できます。
また、診療報酬改定によって掲載内容が変更になった場合でも、1ページを更新するだけで対応できるため、管理しやすいというメリットもあります。
記載方法
施設基準を掲載するときは、正式名称を並べるだけでは十分とはいえません。
例えば、
・歯初診
・外安全1
・外感染1
・医管
などの略称だけを掲載しても、患者さんには内容が伝わりません。
ホームページは患者さんへ情報を伝えるためのものでもあるため、できるだけ分かりやすい表現を心掛けましょう。
例えば、
【歯科外来診療医療安全対策加算】
当院では、AEDや緊急時に必要な医療機器を備え、医療安全に関する研修を受講した歯科医師を配置しています。また、緊急時には連携医療機関と協力して対応できる体制を整えています。
このように、正式名称と患者さん向けの説明を組み合わせることで、医院の取り組みが伝わりやすくなります。また、施設基準によっては、ホームページへ掲載する文言や掲示事項が通知で定められているものもあります。掲載例やテンプレートだけを参考にするのではなく、厚生労働省や地方厚生局が公開している最新の通知や届出様式も確認したうえで作成しましょう。
九州・沖縄地区の歯科医院は、九州厚生局が公開している施設基準の届出様式や通知も確認できます。最新の情報をもとに、自院の届出内容に沿って掲載することが大切です。
掲載時のポイント

ホームページへ掲載する際は、次の3つを意識すると分かりやすいページになります。
1. 患者さんが理解できる文章で書く
施設基準は専門用語が多く、略称だけでは内容が伝わりません。
専門用語を並べるだけでなく、「どのような体制を整えているのか」「患者さんにとってどのようなメリットがあるのか」を簡潔に説明しましょう。
2. 届出している内容のみ掲載する
他院のホームページを参考にすると、自院では届け出ていない施設基準まで掲載してしまうケースがあります。
掲載する内容は、自院が地方厚生局へ届け出ている施設基準だけにしましょう。
3. 定期的に更新する
施設基準は診療報酬改定によって名称や要件が変更されることがあります。一度掲載したまま放置するのではなく、改定のたびに見直すことが重要です。
ホームページは患者さんが最初に目にする情報源でもあります。古い情報のまま掲載されていると、医院への信頼にも影響するため、院内掲示と合わせて定期的に確認しましょう。
歯科医院の施設基準の記載例と注意点
施設基準をホームページへ掲載する際、「どのような文章で書けばよいのか分からない」という方も多いでしょう。
ここでは、一般的な掲載イメージをご紹介します。なお、実際に掲載する際は、自院が届け出ている施設基準に合わせて内容を変更してください。
記載例
【歯科初診料の施設基準】
当院では、歯科初診料の施設基準を満たしています。
院内感染防止対策を実施し、医療安全に配慮した診療体制を整えています。
【医療DX推進体制】
当院では、オンライン資格確認システムを活用し、取得した診療情報を診療に活用しています。
また、マイナ保険証の利用促進を行い、質の高い医療の提供に努めています。
【明細書発行体制】
当院では、診療内容が分かる明細書を無償で発行しています。ご不要な場合は受付までお申し付けください。
このように、患者さんが理解しやすい文章を添えることで、医院の取り組みが伝わりやすくなります。
掲載例をコピーして使う際の注意点
インターネットで検索すると、歯科医院の施設基準を掲載しているホームページや、掲載例を紹介している記事を見つけることができます。しかし、それらの文章をそのままコピーして掲載することはおすすめできません。
施設基準は、すべての歯科医院で共通ではなく、診療内容や設備、人員体制によって届出している内容が異なります。そのため、他院の掲載例を参考にすると、自院では届出していない施設基準まで掲載してしまう可能性があります。
また、施設基準の名称や掲載事項は、診療報酬改定によって変更されることがあります。数年前に作成された掲載例では、現在の制度と内容が異なっている場合もあるため注意が必要です。
掲載例はあくまでも参考として活用し、ホームページへ掲載する前には次の点を確認しましょう。
・自院が実際に届出している施設基準であるか
・最新の診療報酬改定に対応した内容になっているか
・厚生労働省や地方厚生局の通知に沿った内容になっているか
・患者さんにも分かりやすい表現になっているか
施設基準のページは、一度作成して終わりではありません。診療報酬改定や届出内容の変更に合わせて定期的に見直すことで、正確な情報を患者さんへ提供できます。
施設基準の掲載内容に不安がある場合は、ホームページ制作会社へ相談するのも一つの方法です。当社では、歯科医院の施設基準ページの新規作成や更新にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
ホームページ掲載でよくある間違い
届出していない施設基準まで掲載してしまう
最も多い間違いが、他院のホームページを参考にした結果、自院では届出していない施設基準まで掲載してしまうケースです。
施設基準は歯科医院ごとに届出内容が異なります。例えば、訪問歯科診療やCAD/CAM、医療DXなどの施設基準は、すべての歯科医院が届出しているわけではありません。
掲載例やテンプレートをそのままコピーしてしまうと、実際には届け出ていない施設基準まで掲載し、患者さんへ誤った情報を伝えてしまう可能性があります。
ホームページへ掲載する前に、自院が地方厚生局へ届出している施設基準を必ず確認しましょう。
届出名称と異なる名称で掲載している
患者さんへ分かりやすく伝えようとして、施設基準の正式名称を大きく変更してしまうケースもあります。
例えば、正式名称ではなく独自の名称へ変更したり、省略した名称だけを掲載したりすると、届出内容との違いが分かりにくくなってしまいます。
ホームページへ掲載する際は、正式名称を基本とし、その下に患者さん向けの分かりやすい説明を加える方法がおすすめです。
正式名称と患者さん向けの説明を併記することで、制度上の正確性と読みやすさを両立できます。
更新されず古い情報が残っている
施設基準は、一度掲載したら終わりではありません。
診療報酬改定によって施設基準の名称や要件が変更された場合は、ホームページも合わせて更新する必要があります。
また、新たな施設基準を届け出た場合や、届出内容を変更した場合も、掲載内容を見直さなければなりません。
古い情報が残ったままでは、患者さんへ誤った情報を伝えてしまうだけでなく、医院の信頼にも影響する可能性があります。
院内掲示を更新するタイミングで、ホームページも一緒に確認する運用をおすすめします。
院内掲示だけでホームページを更新していない
令和6年度診療報酬改定以降は、院内掲示だけでなく、ホームページへの掲載も求められています。
そのため、院内掲示だけを新しい内容へ変更し、ホームページはそのままになっているケースもあります。
院内掲示とホームページで内容が異なると、患者さんに混乱を与えるだけでなく、正しい情報提供という観点からも望ましい状態とはいえません。
施設基準を更新する際は、「院内掲示」と「ホームページ」の両方をセットで見直すようにしましょう。
施設基準を掲載するメリット
施設基準のホームページ掲載は、制度上の要件を満たすためだけではありません。
患者さんへ医院の診療体制を正しく伝え、安心して来院してもらうためにも大切な役割があります。
患者さんへの安心感
ホームページを参考に、歯科医院を比較・検討する患者さんも少なくありません。
ホームページに施設基準や医療体制を掲載することで、「どのような設備があるのか」「安全対策は行われているのか」などを事前に確認できるため、安心感につながることがあります。
また、医療DXへの取り組みや院内感染対策なども掲載することで、医院の取り組みを分かりやすく伝えられます。
医院の信頼性向上
施設基準を正しく掲載することは、患者さんからの信頼につながることがあります。
必要な情報が整理されて掲載されているホームページは、「きちんと情報公開を行っている医院」という印象を与えます。
反対に、施設基準のページがなかったり、古い情報のまま放置されていたりすると、「ホームページが更新されていない医院」という印象を持たれてしまう可能性があります。
制度への対応だけでなく、医院の情報を最新の状態に保つことも、患者さんからの信頼につながる重要なポイントです。
制度への適切な対応
診療報酬改定では、施設基準や掲示事項の内容が変更されることがあります。
ホームページを定期的に見直すことで、制度変更にもスムーズに対応できるようになります。
また、施設基準ページを作成しておけば、新しい届出や制度改定があった際も、そのページを更新するだけで対応しやすくなります。
「どこに掲載すればよいか分からない」「更新方法が分からない」という状態を防ぐためにも、ホームページ内に施設基準専用ページを設け、継続的に管理していくことをおすすめします。
ホームページ掲載後に確認したいチェックポイント

掲載漏れはないか
ホームページを作成したものの、一部の施設基準や掲示事項が掲載されていないケースがあります。
自院が届け出ている施設基準とホームページの内容を照らし合わせ、掲載漏れがないか確認しましょう。
また、医療DX推進体制や明細書発行体制など、施設基準以外にも掲載が求められる事項があるため、あわせて確認することが大切です。
届出内容と一致しているか
ホームページに掲載している内容は、地方厚生局へ届け出ている内容と一致している必要があります。
例えば、新たな施設基準を届け出たにもかかわらずホームページへ反映されていなかったり、反対に現在は届け出ていない施設基準が掲載されたままになっていたりすると、患者さんへ誤った情報を伝えてしまう可能性があります。
掲載前だけでなく、定期的に届出状況を確認し、必要に応じて更新しましょう。
リンク切れはないか
施設基準ページへのリンクが切れている、クリックしてもページが表示されないといった状態では、患者さんが必要な情報を確認できません。
ホームページを更新した際やリニューアル後は、施設基準ページへ正常にアクセスできるかも確認しておきましょう。
スマホでも見やすいか
多くの患者さんは、スマートフォンから歯科医院のホームページを閲覧しています。
パソコンでは問題なく表示されていても、スマートフォンでは文字が小さすぎたり、表が見切れていたりする場合があります。
施設基準のページを公開した後は、スマートフォンでも読みやすく表示されているか確認しましょう。
更新できない場合は制作会社へ相談する
ホームページの更新方法が分からなかったり、WordPressの操作に不安があったりする場合は、無理に更新を行わず制作会社へ相談することも一つの方法です。
また、診療報酬改定のたびに掲載内容を確認・更新することは、医院にとって大きな負担になることがあります。
沖縄トランプ株式会社では、歯科医院・クリニック専門のホームページ制作・運用を行っており、施設基準ページの新規作成や更新にも対応しています。
「現在の掲載内容で問題ないか確認してほしい」「施設基準ページを追加したい」「制度改定に合わせてホームページを更新したい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。
施設基準のホームページ掲載に関するよくある質問
ホームページがない場合でも掲載は必要ですか?
令和6年度診療報酬改定では、院内掲示事項について、原則としてホームページにも掲載することが求められています。
厚生労働省では、自ら管理するホームページを有しない保険医療機関については、ウェブサイト掲載の対象外となる場合があるとしています。
一方で、現在では多くの歯科医院がホームページを運営しており、患者さんも受診前にホームページで医院を探すことが一般的です。
そのため、ホームページをお持ちの場合は、施設基準を正しく掲載しておくことをおすすめします。
院内掲示だけではだめですか?
いいえ、院内掲示だけでは十分とはいえません。
現在は、院内掲示だけでなく、ホームページにも同様の内容を掲載することが求められています。
患者さんは来院前にホームページを閲覧することが多いため、院内掲示だけでは必要な情報を事前に確認できません。
院内掲示を更新した際は、ホームページもあわせて更新するようにしましょう。
他院の掲載例をそのまま使っても問題ありませんか?
他院の掲載例を参考にすることは問題ありませんが、そのままコピーして掲載することはおすすめできません。
施設基準は歯科医院ごとに届出内容が異なるため、自院では届出していない施設基準まで掲載してしまう可能性があります。
掲載例はあくまでも参考とし、自院の届出内容や最新の通知を確認したうえで作成しましょう。
自院が届出している施設基準はどこで確認できますか?
まずは、院内に保管している施設基準の届出書類や受理通知を確認しましょう。
書類が見当たらない場合は、地方厚生局のホームページで公開されている「施設基準届出受理医療機関一覧」から確認できます。
医院名や医療機関コードで検索すると、自院が届出している施設基準を確認できます。
ホームページはいつ更新すればよいですか?
施設基準ページは、一度掲載したら終わりではありません。
次のようなタイミングで更新することをおすすめします。
・新しい施設基準を届け出たとき
・届出内容を変更したとき
・診療報酬改定が行われたとき
・ホームページをリニューアルしたとき
ホームページと院内掲示の内容に違いがないよう、定期的に見直しましょう。
ホームページ制作会社へ依頼した方がよいケース
自院で更新できない
ホームページの更新方法が分からない場合や、制作会社しか編集できないホームページを利用している場合は、自院だけで対応することが難しいことがあります。
無理に更新しようとすると、レイアウトが崩れてしまうケースもあるため、不安がある場合は制作会社へ相談しましょう。
WordPressの操作が分からない
WordPressでホームページを運営していても、ログイン方法や編集方法が分からず、そのままになっていませんか。
施設基準の掲載だけであれば簡単に思えるかもしれませんが、誤って他のページを編集してしまう可能性もあります。
更新方法に不安がある場合は、専門会社へ依頼することで安全に対応できます。
制度改定のたびに更新が不安
診療報酬改定によって、施設基準や掲示事項の内容は変更されることがあります。
そのたびに制度を調べ、掲載内容を確認し、ホームページを更新することは、医院にとって大きな負担となります。
継続的にホームページを管理してもらえる制作会社へ依頼すれば、制度改定時にもスムーズに対応しやすくなります。
施設基準以外のホームページ改善もしたい
施設基準ページを追加するタイミングは、ホームページ全体を見直す良い機会でもあります。
例えば、
・古い情報が残っている
・スマートフォンで見づらい
・採用情報を更新したい
・SEO対策を進めたい
・アクセス解析を行いたい
など、他にも改善したい点が見つかることがあります。
ホームページは一度作って終わりではなく、継続的に改善することで集患や採用にもつながります。
施設基準ページの追加とあわせて、ホームページ全体を見直してみましょう。
まとめ|歯科医院の施設基準はホームページへ正しく掲載しましょう
令和6年度の診療報酬改定により、歯科医院では院内掲示だけでなく、ホームページへの掲載も求められるようになりました。
施設基準のホームページ掲載では、届出している内容を正しく反映し、患者さんにも分かりやすい形で情報を公開することが大切です。また、一度掲載したら終わりではなく、診療報酬改定や届出内容の変更に応じて、定期的に見直し・更新を行う必要があります。
他院の掲載例をそのままコピーするのではなく、自院が届出している施設基準や厚生労働省・地方厚生局の最新情報を確認しながら、正しい内容を掲載しましょう。
患者さんにとって分かりやすく、信頼できるホームページを維持することが、安心して来院してもらうためにも重要です。
ホームページの掲載・更新でお困りの方はご相談ください
「施設基準をホームページへ掲載したいが、何を掲載すればよいか分からない」
「現在の掲載内容が正しいか不安」
「診療報酬改定のたびに更新するのが大変」とお悩みの歯科医院も少なくありません。
沖縄トランプ株式会社では、歯科医院・クリニック専門のホームページ制作・運用を行っており、施設基準ページの新規作成や更新はもちろん、ホームページ全体の改善やSEO対策までサポートしています。
現在のホームページの掲載内容に不安がある方や、施設基準ページの追加・更新をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
医院の状況や届出内容に合わせて、分かりやすく正確なホームページづくりをお手伝いいたします。
ホームページ制作・運用事例
098-953-3260