
Google検索では、AI OverviewsやAIモードなど、AIが検索結果の情報を整理・要約して提示する機能が広がっています。
では、歯科医院のホームページでは、実際にどのようなページや記事がAI検索に引用されているのでしょうか。
今回は、弊社が支援する複数の歯科医院について、Ahrefsを用いて引用状況を調査し、AI検索で引用されていたページの種類や記事テーマ、複数の医院に共通して見られた傾向を分析しました。
本記事では、クライアント名や医院名は伏せたうえで、実際の調査結果をもとに紹介します。
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目次
歯科医院のAI検索での引用状況を調査しました
調査の目的
今回の調査では、主に次の3点を確認しました。
- 歯科医院のどのページがAI検索に引用されているのか
- どのようなテーマの記事が引用されているのか
- 複数の歯科医院に共通する傾向があるのか
調査方法
- 調査対象:20サイト(歯科15サイト、医科4サイト、整骨院1サイト)
- 調査キーワード数:全体942キーワード(うち歯科608キーワード)
- 調査レポート作成時点:2026年7月27日
- Ahrefsを利用してAI Overviews・AIモードでの引用状況を確認
- 引用されていたページと検索キーワードをもとに、ページの種類や記事テーマの傾向を分析
- クライアント名・医院名は非公開
調査対象は歯科医院が中心ですが、業種をまたいで共通する傾向を確認するため、一部の医科・整骨院サイトも含めています。
本記事では主に歯科医院のデータを取り上げ、他業種のデータは共通傾向を確認する際の参考として使用しています。
引用ページは、まず「ブログ記事」「診療・サービスページ」「トップページ」「PDF資料」などのコンテンツ形式で分類しました。
さらにブログ記事については、主なテーマに応じて「症状・お悩み系」「治療解説・治療前後の疑問系」「トレンド・雑学系」などに分類しています。複数の要素を含む場合は、主な検索意図とページ内容を基準に分類します。
※医院ごとに調査したキーワード数が異なるため、医院間の引用回数を単純比較するのではなく、引用されていたコンテンツの種類や傾向を中心に分析しています。
※元レポートではAI OverviewsとAIモードを分けた集計を行っていないため、本記事では両者を合わせた「AI検索での引用傾向」として紹介します。
※Ahrefsの正確なデータ取得日は元レポートに記録していないため、上記の日付は調査レポートの作成・更新時点を示しています。

【調査の流れ】
Ahrefsで引用状況を確認
↓
引用ページを抽出
↓
記事テーマ・ページ種別を分類
↓
複数の歯科医院に共通する傾向を分析
調査した歯科医院ではブログ記事の引用が多く見られた
今回の調査では、ブログ記事だけでなく、診療ページやトップページなどもAI検索の引用元として確認されました。
元レポートでは、各サイトでAI検索への引用回数が多かったページを「上位引用ページ」として整理しています。
これらのうち、歯科医院の35ページをコンテンツ形式別に分類すると、ブログ記事は23ページ(65.7%)、診療・サービスページは9ページ(25.7%)、トップページは2ページ(5.7%)、PDF資料は1ページ(2.9%)でした。
この35ページはAI検索に引用された全URLではなく、元レポート内で各医院の上位引用ページとして取り上げたページの合計です。
そのため、ここでは「全引用URLに占める割合」ではなく、上位引用ページの構成比として紹介します。
特に、ブログ記事では「症状を細かく扱う記事」「治療前後の不安を扱う記事」「時事・トレンド・雑学を扱う記事」など、いくつかのパターンが確認されています。

※歯科15サイトについて、元レポートに掲載した上位引用ページ35ページを再集計。
AIに引用されていた歯科記事には4つの傾向があった
① 症状を細かく扱った記事
今回の調査で特に目立ったのが、患者さんの具体的な症状をテーマにした記事です。
ある歯科医院では、同じ「舌のトラブル」というテーマでも、
- 舌の側面が痛い
- 舌に白いできものがある
- 舌が割れている
- 舌がひび割れている
- 味覚に異常がある
など、症状ごとに記事を分けており、それぞれの記事がAI検索に引用されていました。
また、1つの記事が表記ゆれや言い換えを含む複数の検索キーワードから引用されるケースも確認されています
「表記ゆれ」とは、同じ意味でも文字の書き方や表現が異なることです。歯科関連では、「虫歯/むし歯」「歯ぐき/歯茎」「親知らず/親不知」などがあります。
② 治療前後の不安や疑問を扱った記事
治療内容そのものだけでなく、患者さんが治療前後に感じやすい不安や疑問を扱った記事も引用されていました。
例えば、
- マウスピース矯正の後戻り
- 顎関節症の再発
- 矯正を途中でやめた場合
- 治療途中の返金
- 治療のデメリット
などです。
診療内容を説明するページとは別に、患者さんが治療を検討する際に気になりやすいテーマを扱った記事がAI検索に引用されているケースが確認できました。
③ 歯科に関連するニュース・トレンド・雑学記事
通常の治療解説とは異なるテーマの記事が引用されているケースもありました。
今回の調査では、
- 話題になったガムの販売終了
- 歯と運気に関する話題
- 歯に関する夢
- 歯科と接点のあるニュースや雑学
といった記事がAI検索に引用されていました。
特に、同じニューステーマについて複数の歯科医院がそれぞれ記事を公開し、両方の記事が同じAI検索の引用枠に表示されたケースも確認されています。

※上位引用ページ35ページのうち、ブログ記事23ページを主な検索意図とページ内容で分類。

④ 診療ページやトップページが引用されるケース
AI検索に引用されるのはブログ記事だけではありません。
今回の調査では、
- インビザライン
- インプラント
- 小児歯科
- 口腔外科
- トップページ
などの診療ページや医院情報ページが引用されているケースも確認されました。
ただし、今回の調査範囲では、診療ページやトップページは特定の治療名・地域名・医院名などで引用されるケースが中心で、ブログ記事ほど幅広い検索キーワードから引用されていないケースも見られました。
複数の歯科医院で共通して確認できた引用パターン
1つの記事が複数の検索キーワードから引用されている
今回の調査では、1つの記事が1つの検索キーワードだけではなく、表記や言い回しの異なる複数のキーワードから引用されるケースが確認されました。
特に症状を扱った記事では、患者さんによる言葉の違いや表現の違いがあっても、同じ記事が横断的に引用されている例が見られました。
ニッチな症状や専門的なテーマも引用されている
AI検索で引用されていたのは、一般的な虫歯や矯正などのテーマだけではありませんでした。
口腔内の細かな症状や専門用語など、比較的ニッチなテーマの記事も引用されており、検索テーマの大きさにかかわらず引用元として採用されるケースが確認されています。
ブログ記事以外のページも引用対象になっている
今回の調査では、ブログ記事だけでなく、診療ページ、トップページ、PDF資料などが引用されるケースも確認されました。
そのため、AI検索の引用元は必ずしもブログ記事だけに限定されているわけではないことが分かります。
今回の引用調査から見えたこと
今回の調査では、歯科医院のAI検索での引用には、次のような傾向が確認できました。
- 患者さんの具体的な症状を扱った記事が複数の検索キーワードから引用されている
- 後戻り・再発・返金など、治療前後の不安を扱った記事も引用されている
- 歯科治療と直接関係しないニュースや雑学記事も引用されるケースがある
- 診療ページやトップページも引用されている
- 1つの記事が表記ゆれや言い換えの異なる複数のキーワードから引用されるケースがある
特に今回の調査では、症状やテーマを細かく分けて記事化している歯科医院で、幅広い検索キーワードからの引用が確認されました。
一方で、診療ページやトップページを中心としたサイトでは、指名検索や特定の治療名からの引用は確認できるものの、引用されるキーワードの広がりは比較的限定的なケースも見られました。
調査結果を見る際の注意点
今回の調査結果は、弊社が支援する複数の歯科医院について、Ahrefs上で確認できたデータをもとにまとめたものです。
以下の点には注意が必要です。
- 調査対象は弊社顧客の一部です
- 医院ごとに調査した検索キーワード数が異なります
- 元レポートではAI OverviewsとAIモードを分けた集計を行っていません
- 調査レポートは2026年7月27日に作成し、7月28日に最終更新しています。ただし、Ahrefsの正確なデータ取得日は元レポートに記録していません
- AI検索の回答内容や引用元は変動する可能性があります
- 今回確認された傾向が、すべての歯科医院に当てはまるとは限りません
- 同様の記事を作成すればAI検索に引用されることを保証するものではありません
そのため、本記事では「AIに引用される条件」と断定するのではなく、今回の調査範囲で確認できた傾向として紹介しています。
まとめ|歯科医院のAI引用ではさまざまな記事タイプが確認された
今回、弊社が支援する複数の歯科医院についてAI検索での引用状況を調査したところ、ブログ記事、診療ページ、トップページなど、さまざまなコンテンツが引用されていました。
特にブログ記事では、
- 症状を細かく扱った記事
- 治療前後の不安や疑問を扱った記事
- ニュース・トレンド・雑学を扱った記事
などが確認され、1つの記事が複数の検索キーワードから引用されるケースも見られました。
今後もAI検索の引用状況を継続的に確認し、どのような歯科コンテンツが参照されているのか調査していきます。
弊社では、歯科医院・クリニック向けに、SEOを意識した記事の企画・構成・ライティングを支援するSEO記事の制作代行を行っています。
「どのようなテーマの記事を作ればよいか分からない」「院内で記事を作成する時間がない」といった場合も、キーワードや検索意図を踏まえた記事制作をご相談いただけます。
また、記事は公開して終わりではなく、その後どれくらい読まれているのか、どのページから流入しているのか、予約やお問い合わせにつながっているのかを確認することも大切です。
アクセス解析レポートサービスでは、GA4やGoogle Search Consoleなどのデータをもとに、ホームページの現状や改善すべきポイントを分かりやすく整理しています。
「これから記事を増やしたい」「既存記事を見直したい」「公開後の成果まで確認しながら改善したい」といった歯科医院様は、お気軽にご相談ください。
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